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不二周助と手塚(その一)2015年時の考察
※許斐先生LINEライブを受けて新しく色々考察し直そう!と思ったのですが、不二と手塚に関してはこちらの方が読んだまんまのテンションで考察していたので、まずはこちらを上げておきます。
佐倉くれあです。いや、今月のSQ!(※2015年)すごかったですね!!!
先月ぐらいから「もしかしてこれってすごくなりそうじゃない?」な感じで、萌の憑きが来た感じだったんですが、今月はなにあれ、すごい。語り出したらとまりなくなりそうなすごい深いものがガツンと来てどうしましょうな感じでした。
っていうか多分新テニ二巻以来の本萌です。ほんの数ページでガツンと本萌が憑くとかやっぱ原作すごいや。
ここ数日色々な方の不二語りを見ていまして、不二にとってのテニスとはとか不二がテニスを始めたきっかけとはとかをまた深く考え始めたのですが、自分の萌えをおいといたとしてもやっぱり裕太がいたからなんじゃないかと思います。
一番しっくりくるのは裕太が先にはじめていて、じゃあ僕もやってみるという感じで始めた。これだとテニスに対するあの主体性のない感じは一番わかりやすいです。
そうじゃなかったとしても、佐伯も含め周りがやってたからなんとなく始めたぐらいじゃないかと思います。
でもきっと当時ものすごく強かったのだと思うんですよね。
少なくとも自分が才能に満ち溢れている天才だとは思っていたのではないかと。
そしてお兄ちゃんすごーいとキラキラと目をかがやかせる存在がいて、それがそのまま続くくらいの勢いだったんじゃないかと思います。
すべてが順風満帆でそのまま青学に入って、手塚と出会ってしまったわけです。
なんかね、そこでまったく手塚に適応できなかったんじゃないかなと思います。
自分より強い存在というのが認められない、ということでもないでしょうし(ほとんどそれなんでしょうけど)、かといって努力しなけりゃ俺は天才だから努力したあいつより実質強いんじゃね?みたいなよくある厨二病の適応の仕方もできずに、ただ実質無視し続けたという印象です。
これは原作中でずっと描写されていると私は思うのですが、不二って人間・手塚国光(14さい)をずっと無視してますよね?
無視というか理解しようという気持ちがほぼゼロだと思います。勝手に誤解して勝手に決めつけてる感じ。
基本、人間洞察力に長けた人なはずなので、手塚への誤解と決め付けは妙なのです。
手塚を強いと一瞬で本能でわかっていつつも、それを認めてしまっては今までの世界が崩壊する。
かと言って、特に努力して得た世界でもないので、その天才不二周助の世界にしがみつく方法もわからない。なんだかわからないまままるごとブラックボックスに入れて無視したって感じなのかなと。
でもこの無視も意図してやっているものではないので、本人も無視して問題から逃げてることには気づいていなくて、わけのわからない仮の人間関係を作り続けて今に至った…という感じですかね。
しかし問題は、実は不二は本当に強かったってことなんじゃないかと思います。
手塚を意識して、手塚を無視して、でも手塚と仮の人間関係を気づいてとかやっているうちに、手塚の占めるウェートが大きくなりすぎてしまった。
でも、三年も経つうちにちゃんとまっとうな努力をして、まっとうにテニスに向きあえば普通に手塚を超えるぐらいには強くなっているのに、本人は全く気づかない(というか時々気づいてるんですが、手塚フィルターがかかりっぱな感じですね)。
手塚自体はとうの昔に不二が強くなる可能性に気づいていて(でも戦ってみたいとかいう好奇心はなさそうですね(笑))単に強くなる可能性と才能には気づいていそうです。
そしてあくまで現時点での戦力として感謝と評価をしている。
なんというか手塚にとっての強さというのはあくまで今本人が引き出している時点のことで、可能性を指し示すことがあっても強さを引き出すのは本人だと思ってるって感じなんでしょうか?そういう感じに見えますね。
不二はずっと手塚という存在にとらわれてくるくるしていたわけで、そんなの断ち切ってやれよとも思うんですが、多分断ち切ったら成長も止まっていたので、機が熟すまで思う存分誤解させていたのかもしれません。
あとね、多分不二本人が気づいてないこととして(というかそういう風に先生が設定していると思うこととして)、かなりテニスが好きなんですよね。テニスとかテニスの強さに対する探究心はものすごいものがある。
なのにそこにも手塚ぐるぐるフィルターがかかってしまっていて、テニスに惹かれていることにまったく気づいていない。
そして手塚は不二のテニス好きの機が熟し、強さの機が熟すまでずっとかごに入れて待っていたのだと思うんです。そして機が熟したからかごを取り去った。
なのにまだあんまり気づいてなさそうなんですよねー
いや、攻撃型テニスはすごいよ?(新技も結局はカウンターだと思うのですが)、それでもまだ自分がエレベーターに乗ってることに気づかずに、エレベーターの中の椅子を階段と勘違いして一歩登ってみて満足してる感じですよね。
いやもうそんなジタバタせずにエレベーターに身を任せて頂点を目指せばいいんじゃないのとは思うのですが、本人はあくまで一歩上を目指すのにものすごく努力をしている感じですよね。
そもそも不二の妄想テニス上で不二は手塚に勝ってるわけですよ。っていうか考えてみれば一回も負けてないよ。
多分ですが、不二はずっと自分と戦っているのに、それに気づいてないのかなとも思います。
今後の展開ですが、私はずっと不二が新テニの軸だと思い続けていて、さすがにこの一二年めげていたのですが、今回のあれこれ(というかナンパあたりから不二がくる気配を感じてギャーギャー言っていたのですが、あまり周りの人は聞いてくれませんでした…。でもナンパ不二にはストーリープロテクトがかかってた気がしたので!)で、やっぱり新テニの軸は不二だよね!と思い直したので、その気持で予想すると
1.不二VS手塚がある
2.不二VS越前がある
のどちらかはあるかなと。
というかこの一二年はめげつつも「実は不二がラスボスなのでは?」と思い続けていたので、その路線で越前戦を推します。
手塚と決着を付ける必要はないと思うんですよね。決着つけたら不二の成長物語は終わってしまいそうですし。
というわけで、書いても書いてもいろいろな考えが出てくるので(これでも脱線した分は随分削りました)、このへんで。